排卵障害の原因・症状と治療法 排卵が遅れる原因は?

排卵障害は主な不妊原因の一つです

 排卵障害とは、排卵そのものがなかったり、排卵が遅れる状態を指します。不妊原因が女性にある場合、その中の4割ほどが排卵障害のようです。

 排卵されなければ、卵子と精子が受精することはありませんので、当然妊娠することもありません。

 排卵障害といっても主に4つの原因があり、1つずつ紹介していきます。

視床下部や脳下垂体に原因がある場合

 視床下部や脳下垂体が正常に機能していないとFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)の分泌が低下し、このため卵胞が育たず、排卵が起こりにくくなる場合があります。

 ストレス、過度なダイエットなどによる食生活の乱れが、このような原因の排卵障害を引き起こすことがあります。

 視床下部や脳下垂体に原因がある排卵障害の場合、血液中のFSHやLHの濃度が低くなる傾向にあります。

 治療には、経口や注射による排卵誘発剤を用います。

高プロラクチン血症

 プロラクチンというホルモンの値が高まると排卵しにくくなります。このプロラクチンというホルモンは、通常出産後に多く分泌され、赤ちゃんにお乳をあげるために出てくるホルモンです。そして、このホルモンには排卵を抑える働きもあります。

 通常はプロラクチンの値を下げる薬の服用で治療します。ただ、高プロラクチン血症の主な原因である脳下垂体にできるプロラクチンを分泌する腫瘍の大きさによっては手術も必要なことが稀にあります。

 また、胃潰瘍や精神神経科の薬の副作用で高プロラクチン血症になることもあるそうなので、これらの薬を常用している場合は、不妊治療にあたり必ず伝えておくのが良いようです。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

 卵巣内に多数の卵胞がたまってしまっている状態のことです。はっきりとした原因はわかっていないものの、多嚢胞性卵巣症候群になっている人には肥満や体毛が濃くなるといった男性化の兆候が見られます。

 経口、注射による排卵誘発剤での治療の他、糖尿病の薬でも排卵しやすくなるようです。これらの薬で排卵が起こらない場合は、卵巣表面に穴を開ける手術を行う場合もあります。

早発卵巣不全

 40歳未満で卵巣の中から卵子がほとんどなくなってしまった状態です。これまでの3つと違い、排卵する卵子自体の数が非常にすくなっているため、排卵は難しくなります。

 カウフマン療法(卵胞ホルモンと黄体ホルモンを周期的に服用する)というものがありますが、妊娠は稀のようです。