高齢出産（35歳以上の出産）のリスクやダウン症の確率

　３５歳以上での出産がいわゆる高齢出産となります。高齢出産の場合、いろいろとリスクが出てきますが、注意したいのは35歳になった途端にリスクが出てくるわけではないということです。

　34歳の女性が35歳になった途端に妊娠や出産でのリスクが大幅に高まるということはなく、実際は年齢を重ねるにつれて少しずつ妊娠や出産のリスクは上がっていきます。

　年齢が上がるにつれて次のリスクが高まっていきます。
●妊娠できる確率が下がる
　年齢が上がるにつれて卵子の老化やＸ線、薬などが影響して妊娠しにくくなっていきます。

●ダウン症などの発症率の増加
　上述の卵子の老化などによって染色体異常を持つ子供が生まれる確率も高まることになります。なお、ダウン症の発症率はお母さんが20歳なら0.01％、35歳なら0.3％、40歳なら1％程度とのことです。

●流産、早産
　その他、帝王切開率が上昇したり、難産になったりと分娩の際のリスクは増加するようです。

●お母さんの健康リスク
　妊娠中の高血圧、糖尿病、心血管疾患のリスクが高まるようです。

　高齢出産には以上のようなリスクはあるものの、医学は進歩していますし、お母さんの健康管理などによってリスクは下げることが出来ます。

　いくら若いお母さんであろうと妊娠中に喫煙や飲酒を大量に行えばリスクは高くなります。それとは逆に高齢出産であろうと健康管理に気をつかえば総合的なリスクは下げられるのではないかと思います。

　高齢出産では肉体的（年齢的）なハンデは確かに存在するものの、その代わり年齢を重ねてきたことによる精神面でのアドバンテージがあると思いますよ。