卵子の老化について

　テレビで、30代後半から40代前半の芸能人の方が出産しているというニュースを見て、私は今の時代は、医学の進歩でそれぐらいの年齢でも妊娠や出産は十分実現できるものだと思っていました。

　でも、本を読んだり、ＮＨＫの番組を見ていると、それは間違いであったことがはっきりと分かりました。

　卵子は日々作られる精子と違い、新しく作られることはありません。卵子の数は決まっており、年齢を重ねるごとに数は減り、老化により卵子の質は低下していきます。

　これは医学が進歩した今でも変わることが事実です。ですが、30代後半から不妊治療に訪れる方で、その変わることがない事実を知らない人は多いようです。

　私が勘違いしていたようにテレビなどを見て、高齢になってからでも、不妊治療を受ければなんとかなる　そんな勘違いをしている人は多いのではないでしょうか。

　体外受精をして無事妊娠できる確率ですが、３５歳１６％、４０歳８％、４５歳０．５％　程度でしかないそうです。すでに述べたように卵子は老化します。高齢になっても体外受精をやれば妊娠できるというのは甘い幻想でしか無いわけです。

　私は夫婦の間で子供がほしいという強い気持ちがあるのなら、20代であっても夫婦二人で検査して、妊娠するためにどうしたらいいのかはやめに真剣に考えていったほうがいいと思ってます。　

　卵子は胎児の頃から作られ始め、生まれた時には約２００万個。初潮を迎える頃には約３０万個になっています。その後は、毎月約１０００個ずつ減っていきます。

　１０００個ずつ減っていくのは、排卵の３ヶ月ほど前に原始卵胞から約１０００個の卵子が選ばれ、その中の成長競争を勝ち抜いた一つの卵子が排卵されます。