相談事例

500円で布団クリーニングのはずが・・・
 500円で布団をクリーニングという勧誘があり、承諾後販売員がやってきてたくさんの機具を広げてエアコンと布団をクリーニングし始めた。クリーニング後、取ったホコリを見せながら効果を説明されいつの間にか数十万円もする掃除機を買われてしまった!

他にも、
●浄水器無料お試しキャンペーン中ということで業者を家に呼んだが「このままでは長生きできない」などと言われ浄水器を購入してしまった。
●格安の配管クリーニングサービス後、「給水管がさびてきているのでさびを防ぐ装置をとりつけた方がよい」と言われ100万円近い装置を買わされた。
●無料で自宅でのホームエステサービスをやってもらえるということで家に呼んだが、その後高額な美顔器の購入をすすめられ買ってしまった。
●格安のミシンを注文し、業者が納品にやってきたが、そのときに高額なミシンをすすめられ、買わされてしまった。

と、このように最初は無料あるいは格安の商品・サービスをエサに消費者宅を訪問し、高額な商品やサービス(白アリ工事・床下換気扇・布団など)を売りつける悪徳業者がたくさんいます。

もし、被害にあってしまった場合でもこのようなケースでは大抵の場合、法律で定められた書面をもらった日から8日間ならクーリングオフできます。はやめに対処してください。

※販売目的を隠し商品を販売することは各地の消費者保護条例で禁止されていますし、近い将来、特定商取引法でも禁止される予定です。 また、勧誘の際にウソをついたり、長時間に及ぶ勧誘をおこなったりするようなこともやってはいけないこととされています。

たのしいデートになるはずが・・・
 メールで知り合った女性に会社のイベントに来てと誘われた♪ 会場に行って見ると毛皮がずらっと並んでる。商品を販売するなんてことは一言も聞いていなかったのに、いつのまにか店員に囲まれ説明が始まり断りきれずに毛皮を購入してしまった!

 他にも、同様の手口で宝石などのアクセサリー、スーツ、絵画などを買わされた人がたくさんいます。異性に対する恋愛感情や友情を利用し販売する悪徳業者には注意してください。特に20代〜30代の人は要注意です!

同じ業者と複数の契約をしてしまうこともあり何百万円のものローンを組んでしまった方もいます。

 自宅に販売員が訪問してきて契約した場合だけでなく、上記のように販売目的であることを告げられず呼び出され契約した場合でも法律上は「訪問販売」に該当する可能性があります。被害にあった方ははやめにクーリングオフして下さい。

簡単に資格を取れて、奨励金をもらえるはずが・・・
 業者から電話がかかってきて、「行政書士試験に合格すれば奨励金として30万円もらえる。しかも試験はマークシート方式で自動車免許を取れた人なら十分受かる。もし、4回落ちてしまった場合は教材代金を返金する」と言われて契約したが、その後、試験の合格率が平成15年は3%をきっていたことを知った。だまされた!

最近、試験合格後にお金をあげると勧誘されて教材を購入した方からの相談を何件か受けています。いくつか共通点があるので挙げておきます。
●実際には難しい試験なのに簡単であると誤解されるような説明をおこなう
マークシートということを強調した説明をおこなうことが多いようですが、マークシートで難しい試験は難しいです。
試験の合格率については必ずと言っていいほど説明しません。

●試験合格後にお金をもらえる(支援を受けられる)こと、不合格の場合は返金してもらえることを強調
難しい試験を簡単であるかのように錯覚させ、お金をもらえることを強調し契約する気にさせます。またこういった業者の返金制度については複雑な手続を行わなくてはならず、手続を怠ると返金されないことも多く、結局返金してもらえないというケースも多いようです。

●官公庁関連思わせる紛らわしい名称を用いていることが多い
研究所・日本・センター・管理・協議会・協会・アカデミー・インターナショナル
これらと資格名を組み合わせるとそれっぽい名前の出来上がりです。
例、
行政書士の場合          日本行政法務研究所、行政アカデミー
社会保険労務士の場合      社会保険労務管理センター、日本社会保険アカデミー
一般旅行業務取扱主任者    インターナショナルトラベルアカデミー、旅行主任者協議会

※上記の名称は勝手に私が考えたものです。上記名称の業者・団体が実在していても悪徳業者であるとは限りません。また、紛らわしい名称を用いていない悪徳業者もたくさんいます。

※〜省から指定を受けたとウソをつく業者もいました。契約前に電話をかけて確認してください。大抵の場合ウソのはずです。

●普通に生活していくのなら取らなくてもいい資格が多い
たとえば、行政書士なんて独立開業しなければほとんど意味がありません(法律を勉強したければなにも資格を取る必要はありません)。一般旅行業務取扱主任者は旅行会社に勤めたり、自分で旅行会社を作りでもしない限り必要ない資格です。もちろん業者はそういった都合の悪いことは説明せず、資格を取ればバラ色の未来が待っているかのごとき説明を行います。

●教材の内容がわかりにくい
中身がいいならまだしも、市販の教材とかわらない若しくは市販の教材よりわかりにくいということもあります。試験に受かるために市販の教材を買うハメになったと言う話も・・・

無料でお肌のチェックをしてもらうはずが・・・
 駅前で無料でお肌の状態をチェックしますと言われて、お店に連れて行かれ、チェック後、健康状態が悪い・お肌がボロボロなどと言われて、エステと化粧品の契約をしてしまった。

●アンケートを行っていますといった感じで近づいてくることもあり。
●友達から紹介されていってみたら悪徳エステだったという例もあり(友達はエステからお金をもらっていた)
●一度店舗に入ると、何時間も勧誘を受けることが多い。
●化粧を半分だけ落とされて、外に出るに出られないということも・・・

法定書面を渡されてから8日以内ならクーリングオフ可能なケースが多いです。また、エステの内容によってはクーリングオフ期間が過ぎてからでも一方的に中途解約が可能な場合があります。化粧品については使用しているとクーリングオフできないケースがあります。

家族友達をビジネスに参加させて副収入を得られるようになるはずが・・・
 ある日、学生時代の友人から「いい話がある 説明会に来て」と誘われて、会場に行ってみると、このビジネスに参加し、家族や友達も参加させれば莫大な収入を得られるようになると言われた。説明会終了後、ファミレスで長時間の勧誘を受け儲かるかもしれないと思い契約し商品を購入してしまった。

商品は健康食品・化粧品・浄水器・宝石類・FAX電話からガチャガチャの機械までさまざまですが他の人を勧誘し参加させれば収入を得られるという点が共通です。会社によっては壮大な夢トークが語られることがあります。

こういった商法をマルチ商法といいますが、マルチはイメージが悪いので、マルチという言葉は使わずにネットワークビジネス・MLMなどという言葉を使います。呼び方は違っていてもやっていることは同じです。

マルチ商法については大半の人が悪いイメージをもっており、誘っても参加してくれる可能性は低いので、多くの人は期待通りの収入を得られず失敗します。また、強引な勧誘により家族や友達との関係が悪化することもよくあることです。

たとえ、あなたが成功したとしてもそのかわりにその影では多くの被害者が生まれます。マルチ商法は一部の上の人間しか儲からないようにできています。

法定書面を受け取ってから20日以内(場合によっては商品引渡し日から20日以内)ならクーリングオフ可能です。

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