賃貸契約での連帯保証人ってどんな責任を負うの?

連帯保証人ってどういうもの?

 賃貸契約を結ぶ際、たいてい連帯保証人をつけることを求められます。学生さんが部屋を借りるような場合は、だいたい親御さんが連帯保証人になるかと思いますが、この連帯保証人とはどのようなものなのでしょうか?

 まず、大家さんへの家賃は借りた人が払うわけですが、色々な事情があり、その支払が滞ってしまうということも現実には起こります。そうなると大家さんは家賃を回収できなくなるわけです。

 ですが、連帯保証人をつけていると、大家さんは連帯保証人から家賃を回収することもできるのです。連帯保証人というのは、簡単に言うと、借主と同じように大家さんに対し責任を負う人だと思ってください。

 家賃の支払が滞れば、大家さんは連帯保証人に払ってくださいと言えます。この際、連帯保証人は請求されたら、まず借主に請求してください と言って支払いを拒むことや借主はお金を持っているので借主に請求してくださいと言って拒むことも出来ません。 請求されたら支払う義務が出てくるのです。

 また、連帯保証人が複数いる場合、大家さんは一人の連帯保証人に未払い家賃全額を請求するといったことも可能です。連帯保証人の数が多いからといって、負担が軽減されるわけではありません。

 自分が部屋を借りたわけでなくとも、家賃の支払などについては借主とほぼ同じ立場というのが連帯保証人だと思ってください。

 以上のように、連帯保証人は部屋に住んでいないとしても重い責任を負いますので、部屋を借りた後は連帯保証人に迷惑を掛けないよう家賃はきちんと支払っていくようにしましょう。