駅から徒歩○分はどこまで信じられる?  徒歩所要時間の計算方法¥

駅から徒歩○分 というのはこんなふうに決まる

 駅から徒歩10分 など、物件情報にはだいたい最寄りの駅からの徒歩での所要時間が書かれていたりします。でも、実際に駅からその物件まで歩いてみると書かれている以上の時間が掛かってしまうということもあったりします。

 この徒歩○分というのはどのように決まっているのでしょうか?もしかしたら不動産屋さんが適当に決めている? というようなことはなく、徒歩所要時間の算出方法にはルールがあります。

1,1分間に80メートル進むと仮定している
 人によって歩くスピードが違いますので、個人差によりどうしても物件情報に表記されているとおりにはならなかったりします。

2,道路距離で算出する
 物件までの直線距離ではなく、道路に沿った距離から算出します。この際、坂道や信号・踏切での待ち時間は考慮せず、距離だけで判断します。坂道だと同じ距離でも平地より時間がかかりますし、信号で待てばその分実際の所要時間は増すことになります。

3,1分未満の端数は切り上げる
 9分10秒なら10分 と表示するということになります。切り上げルールのため徒歩0分という物件は存在しないということになります。所要時間1分未満のものは徒歩1分と表示されることになります。同じ徒歩○分でも最大で1分違いがあるわけです。

4,敷地内の一番近い地点で計算
 ある施設と物件までの距離を計算する際、ある施設から物件の敷地で一番近い地点までの距離をもとに所要時間を算出します。マンションの高い階にある部屋の場合、算出された所要時間より時間がかかりやすくなります。

 とこのように徒歩所要時間を決めるルールが存在するわけですが、歩くスピードの個人差や坂道の有無や信号がどれだけあるか? ということで同じ徒歩所要時間の表示であったとしても、実際の所要時間は当然変わってきます。

 ですから、徒歩○分というのはあくまで目安にしかなりません。実際にどのくらいの時間かかるかは実際に歩いてみて、自分の足で確かめるのが一番ということになります。