妊娠とタバコ　喫煙が胎児に与える影響

　たばこが吸う人の健康に悪影響を与えるということは誰もが知っていることだと思います。そして、タバコは妊婦さんが吸った場合、本人だけでなくお腹の中の赤ちゃんにまで影響を及ぼします（喫煙により酸素が不足することになり赤ちゃんに影響します）。ここでは妊娠中に喫煙した場合、赤ちゃんにどのようなことが起こりえるのかということについて書いていきます。

　喫煙により胎児に次のようなリスクが高まるそうです。
●身体の成長の妨げ（低身長や低体重）
　妊娠中にうまく成長できなかったことが生まれてから病気にかかりやすくなるリスクも高めます。

●流産や早産
　タバコのために命を落としている赤ちゃんもいるんです。

●ＳＩＤＳ（乳幼児突然死症候群）
　厚生労働省はＳＩＤＳのリスクを下げるための方法の一つとして妊娠中（生まれてからも）喫煙しないようにする　ということを挙げています。これは言い換えれば、喫煙がＳＩＤＳのリスクを高めていることに他ならないです。

●精神面での悪影響
　仮に肉体面で悪影響が見えなかったとしても精神面で影響している可能性もあります。１〜２歳頃から極端な攻撃性を示したり、大人になってから問題を起こす可能性も出てくるようです。

●その他　
　小頭症、口蓋裂、口唇裂、呼吸器疾患、喘息、学習障害など

●妊娠前
　妊娠するまでの喫煙期間にかかわらず、妊娠前の喫煙が胎児に悪影響を及ぼすことは証明されていないそうです。あくまで証明されていないだけであり、実際の所は未知数です。

●妊娠初期（3ヶ月くらいまで）
　このくらいの時期までに禁煙できれば、胎児に及ぼす影響は少なくなるらしいという話があります。

●妊娠3ヶ月以降
　喫煙により悪影響が出ることがはっきりと証明されているそうです。

　妊娠初期までの喫煙が胎児に及ぼす影響は未知数の面がありますが、個人差があるでしょうし、何よりこれまで見てきた赤ちゃんへの悪影響を考えるとできるだけ早い時期に禁煙することが望ましいと思います。

　タバコは依存性が強いので、赤ちゃんがお腹にいると気付いたときにやめようと思っても簡単にやめられないかもしれません。赤ちゃんが欲しいと思い始めたとき、禁煙もあわせて考え始めると良いのではないでしょうか。

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