おなかの中からはじめる幼児教育　胎内教育（胎教）について

　

　胎教はご存知ですか。おなかの中の赤ちゃんに教育をする「胎内教育」という意味ですが、教育と言っても、赤ちゃんに文字の読み書きなどを教えるようなものではありません。赤ちゃんに良い影響を与え、親子の絆をつくるコミュニケーションをさします。

　人間の脳細胞は約400億あると言われています。そのほとんどが胎児のあいだに完成します。でも、実際に人間が使っている脳細胞は100億程度で、残りの300億の脳細胞は使われず眠ったままになっています。胎教には、その眠ったままの脳細胞を刺激して活性化させる効果があるのです。

　おなかの中の赤ちゃんに、見たり、聞いたり、考えたりする脳細胞にどんどん刺激を与えると、そばにある運動をつかさどる脳細胞もその刺激を受けて活性化していきます。胎教という刺激を与え続けることによって、おなかの中にいるうちから赤ちゃんの脳は学習していくのです。　

　胎教は、お母さんが毎日どのように過ごすかがポイントです。赤ちゃんはお母さんの感情をそのまま共有しているので、赤ちゃんにとっても最も心地いいのは、お母さんが毎日楽しい気分で過ごすことです。

　幸せな気持ちになればドーパミン、恐怖を感じるとアドレナリン、愛情を感じたらゴナドトロピンなど、お母さんの感情に伴ってさまざまなホルモンが駆けめぐります。そして胎盤とへその緒を通して赤ちゃんの血液にも流れ込みます。ですから、お母さんが嬉しいと赤ちゃんも嬉しくなり、お母さんが不安になると赤ちゃんも不安になるのです。

　お母さんはおなかの中にいる赤ちゃんに積極的に話しかけましょう。おなかに中にいるときからコミュニケーションの練習をしていると、その後の子育て・幼児教育もずっと楽しく楽になるに違いないからです。

関連ページ
・胎教の種類
・胎教の効果