絵本の読み聞かせ　家庭での幼児教育について

　

　絵本は幼児教育にとってとても重要なものです。絵本を通じて他人を思いやることや悪いことを学んでいきます。

　日本にはいくつもの有名な絵本がありますが、例えば桃太郎や一寸法師であれば、鬼を退治に行く正義の味方として幼児に道徳観や正義感を教えてくれます。また花坂じいさんであれば、欲を出したり、いじわるをしたり、自分勝手なことばかりしたら、自分に返ってくることという教訓まで教えてくれます。

　幼児教育にとってこういった情操教育は必要不可欠なものです。子供が自分で絵本を読むのも良いことなのですが、お母さんとお父さんが子供に絵本を読み聞かせることも大切なことです。まず親子間のスキンシップがはかれますし、子供はお母さんとお父さんとの触れ合いや会話を何よりも大切にしますから。

　ではどういった絵本を読み聞かせればよいのでしょうか。２歳になるころには日常生活が積み重なって、言葉も覚えていき、自分から表現することに興味を持ち始めるので、子供の日常にそった絵本がよいでしょう。

　３歳になると急に言葉を覚える数が増えます。簡単な物語の筋道を通して理解することができるようになるので、繰り返しが大切な昔話の絵本がよいでしょう。

　４歳になると子供の好みも少しずつはっきりとしてくるので、絵本の選択も難しくなります。この時期は物語絵本がよいでしょう。

　５歳・６歳は４歳の延長として物語絵本が中心となります。あまり先回りをしていろいろな絵本を読み聞かせないでください。時には子供がお気に入りの一冊を何週間も離さないこともありますが、それはとても素晴らしいことです。夢中になれる絵本を見つけたということは、人生の宝物を見つけたようなものだからです。お母さんとお父さんは大変でも繰り返し読んであげてください。その体験は子供にとって最高のものとなるはずです。


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