フィンランドの幼児教育　世界の幼児教育

　

　現在フィンランドの幼児教育は世界の幼児教育の中でも特に注目を浴びています。子供の学力においても世界的に高いことでも有名です。

　フィンランドの子供の学力が高い理由として、家庭での絵本の読み聞かせが定着していること、市立図書館が多く本が充実していること、勉強が遅れている子供に対して補修授業を行うなど子供へのサポート体制が整っていることが、挙げられるでしょう。

　それから、幼児向けアニメ以外の外国のテレビ番組は全て字幕放送のうえに、外国製のテレビ番組が多いです。テレビを視聴するのも、子どもにとっては字を読む良い練習になっていると言われています。字幕放送は国語力を発達させるだけでなく、英語などの外国語に耳が慣らされる効果もあります。

　フィンランドの義務教育は７歳から始まります。これは他の先進諸国と比べて遅い時期と言えます。子供が就学前に、幼児教育のための期間が２年間あり、その期間を二つに分けています。フィンランドでは幼児教育を行う機関をデイケアセンターと呼んでおり、就学前の子供であればだれでも通うことができます。また家族の意向にそって、幼児教育の内容を選択することができます。そのためフィンランドの家族はまず子供の話を聞いて、何がしたいのか、どんなことを学びたいのかを把握してから、デイケアセンターでの幼児教育の内容を決定します。この子供の自主性を尊重した点が日本の幼児教育とは大きく異なる点です。そして、そのデイケアセンターへ通った後、就学の直前の１年はプレスクールという小学校へ移行するための集中準備期間となっているのです。

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