幼児の睡眠不足　幼児教育と睡眠

　

　現在、幼児の睡眠不足が問題になってきています。2004年12月のパンパース赤ちゃん研究所によると乳幼児の寝る時間が夜7時から10時の間は51.9％、夜10時以降が46.9%にも上ることが分かりました。つまり半数近くの乳幼児が夜更かしをしていることが分かります。また夜10時以降に寝る３歳児が1980年は20％でしたが、2000年に入ると50％にも達しているというのです。

　なぜ子供の就寝時間が遅くなっているのでしょうか。主な原因として、街や労働や生活スタイルの変化によるものが挙げられます。24時間営業しているコンビニストアの普及、漫画喫茶、朝方まで営業している飲食店など、街に出れば至るところに明るい光であふれていますね。労働面においても労働者の労働規制が緩和されたことで、交代制の深夜労働や不規則な勤務スタイルを強いられる労働者も増加しています。こうした大人の睡眠不足に陥る生活が、子供の睡眠不足の危機に瀕しています。遅い時間帯まで繁華街に幼児を連れて出歩く家族連れを見かけることもまれではありません。

　「寝る子は育つ」と昔から言いますよね。子供にとって睡眠は脳の発達に大きな影響を及ぼします。もちろん大人にとっても睡眠は重要ですが、脳の発達が著しい子供にとって睡眠は大人の何倍も重要になってきます。子供は夜9時までに寝て朝6時に起きるという生活スタイルが理想です。大人が夜9時になったら子供がいる部屋を暗くし、子供を寝かしつけましょう。それが体も心も元気な子を育てる基本になります。生活リズムは自然には身に付きません。幼児期からの習慣づけが大事になってきます。幼児期から早寝早起きを心がけ、丈夫な子供に育てましょう。

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