食育について　子供の食育

　

　食育とは食に関してのさまざまな知識を身につけること、そして食品の選び方を学ぶこと、また食文化を育みながら、新しい食文化の創造など広い分野で食を学んだり考えたりすることです。体の基礎作りとなる幼児期にとって食事はとても大切なものです。毎日の食生活を楽しく豊かにするために、農林水産省では10項目の「食生活指針」を出してそれを目標としています。その10項目と合わせて子供の食育について考えてみたいと思います。

　一つ目は食事を楽しむことです。食事は一人で食べるより家族で食べるほうがよりおいしく感じられます。楽しく会話をしながら食事をすると、子供は体だけでなく心も元気になりますね。

　二つ目は一日の食事リズムを大切にすることです。人間の体は朝起きて夜寝るという自然の生活リズムがあります。朝ごはんを食べない子供もいますが、朝ごはんを食べないと元気に勉強や運動ができません。朝・昼・夕の食事を規則正しくとることが大切です。またおかしの食べすぎは禁物です。あまりおかしを与えすぎないでください。子供がおかしを食べすぎると夕ごはんが食べられなくなってしまいますし、糖分の取りすぎで肥満の原因にもなります。

　三つ目は食事のバランスを考えることです。ごはん、パン、麺類などの主食、肉、魚、大豆製品などの主菜、また野菜や海草類などの副野菜などを偏りなく食べることで、体に必要な栄養素がバランスよく取れます。

　四つ目は穀物をしっかりと取ることです。お米には炭水化物がたくさん含まれています。主食をきちんと食べると他の栄養素を効率よく使うことができます。子供にきちんとお米を食べさせてあげてください。

　五つ目は野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、小魚などもバランスよく取ることです。野菜と果物には体に必要なビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれています。また牛乳・乳製品には子供の健康な骨や歯をつくるカリシウムが多く含まれています。

　六つ目は食塩や脂肪は控えにすることです。食塩の取りすぎや脂肪の取りすぎは大人になってさまざまな病気を引き起こす原因となります。

　七つ目は適正体重を知り、適度な運動をすることです。太りすぎもやせすぎもいけません。子供に適度な運動をさせることが大切です。

　八つ目は日本の食文化を大切にすることです。日本の食文化を知り、子供にそれを伝えましょう。

　九つ目は無駄や廃棄は少なくすることです。世界には食料がなく栄養不足の子供がたくさんいます。子供に食べ物の大切さを教え、作った料理は残さないようにさせましょう。

　最後は食生活について見直してみることです。家族で食育について話し合ってみることをおすすめします。食べ物のことを考え、知ることが大切です。



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