お金を貯めたいのに貯まらない人は毎月お金が引き落とされる仕組みを作りましょう

　私は行政書士という職業なのですが、私が取り扱う業務の中に悪徳商法に引っかかってローンを組んでしまった人のローン解約のお手伝いをするというものがあります。

　被害事例を見ていると、お若いのに月１万円とか、それを複数組んで月に３万円以上とか支払っている人もいます。支払いが苦しいので何とかしたいということで相談に来られたのだと思うのですが、苦しいながらも頑張って払ってこられたわけです。

　悪徳商法に引っかかったローンのための支払いですからお金を溝に捨てているのに近いのですが、これが自分のための貯金なり投資だったとすると皆さん５年もすれば結構な額を貯めることができるわけです。

　でも、じゃあこの方たちが悪徳商法に引っかからなかったら、それだけのお金を貯められるかといえば、そう簡単には行かないと思います。

　悪徳商法に引っかかって、ローンを組むと毎月自動で引落が掛かります。引き落としされないとクレジット会社からはがきや電話で連絡が来ます。つまり毎月のお金を支払うことに強制力みたいなものが働いているわけです。

　でも、クレジットを組まないと強制力も働かないですから、なにか別なことに使ってお金は結局手元に残らないという方が多いんじゃないのかと思います。それでもほぼ価値がない、要りもしない商品にお金を払うよりはずっと有意義なわけですが。

　以上のことからお金を貯めるには何らかの強制力を働かせると貯まりやすいのだと思います。定期預金や投資信託の自動積立、確定拠出年金に加入する　というのは毎月の引落の仕組みとして良いと思います。

　ただ、別に引き落とされなくても催促が来ないので、お金が厳しい時は今月は残高不足で引き落とされないようにしとこう　という甘えも出ちゃうかもしれません。そういう自分の甘えを断つためにブログで毎月の積立状況を公開してみるというのもありだと思います。毎月誰かが見ていると思うと、甘えたい時でも今月も頑張ろうと思えるんじゃないでしょうか。

　とにかくお金を貯めたいのに貯まらない人は、貯めるための仕組み、習慣を考えてみてください。それを考えずに今まで貯められなかった人がただ漠然と貯めようと心に思うだけでは中々厳しいと思います。