結婚相手紹介サービスのクーリングオフ

　結婚を希望する者へ異性を紹介するサービスは、期間が２か月を超え、契約総額が５万円を超えるものであれば、訪問販売や電話勧誘で契約していなくともクーリングオフ可能です。

　結婚を希望する者へ異性を紹介するサービスとは、具体的に言うと、結婚相談所、仲人業、結婚情報サービスなどが該当します。

　出会い系サイトについては、サイトによっては該当するかもしれませんが（結婚ではなく単なる交際を希望している者に紹介するサービスである場合は該当しないと考えられます）、仮に該当するとしても契約期間や契約総額の条件を満たしたサイトはあまり無いのではないかと思います。

　
　クーリングオフ期間は、契約日からではなく、法律で定められた書面を渡された日から８日間です。クーリングオフ期間は短いので注意。

　また、サービスのために必要ということで、真珠、貴石、半貴石、指輪、その他の装身具を購入した場合は、これらの商品も結婚相手紹介のサービスと一緒にクーリングオフできます。

　貴石や半貴石は宝石のことです。貴石と半貴石の明確な定義はないようですが、貴重で高い宝石は貴石とされることが多いようです。

　その他の装身具には、ネックレス、ペンダント、イヤリングなどが該当するでしょう。


　嘘（クーリングオフできない）を告げられたり、脅されたりしてクーリングオフを妨害された場合は、クーリングオフ期間が延長されます。クーリングオフ妨害を行った業者が、消費者に対し、あらためて「クーリングオフできる」旨が書かれた書面を渡した日から８日を経過するまでの間ならクーリングオフすることができます

　クーリングオフは、法律で書面により行うよう定められています。電話でのクーリングオフは無効とは限らないのですが、電話でクーリングオフを申し出た場合、受け付けてもらえたのに後になって「クーリングオフの電話はなかった」と言われたり、業者に説得されたり、解約できないなどと嘘を告げられ、クーリングオフを妨害される可能性がありますから書面で行う方が良いでしょう。

　書面は、簡易書留など証拠が残る形で行いましょう。内容証明がより確実です。普通郵便は相手方に送ったというはっきりした証拠を残せませんので向いていません。

　クーリングオフは、クーリングオフ期間内に相手方に書面を発送すれば有効です。期限当日でももうだめだと思わずに行動しましょう。期間内に発送すれば、期間を過ぎてから相手に届いても有効です。

　法的には、クーリングオフすることで払ったお金は返してもらえますし、すでにサービスを提供されている場合でも費用を負担する必要はありません。返品の費用も業者持ちです。

　ただし、現実には、クーリングオフしても嘘をついて、お金を返そうとしない業者もいるかもしれないので、クーリングオフの知識を身につけ、業者に言いくるめられないように注意しましょう。


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