日経平均株価とTOPIX 比較や乖離について
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月から金曜日にかけて、ニュースで毎日その日の日経平均株価とTOPIXの値動きが表示されています。日経平均株価とTOPIXはどちらも日本の株式市場の値動きを示す指標なのですが、この2つはどのように算出されているか簡単にまとめてみました。
日経平均株価
日経225とも呼ばれます。東京証券取引所(以下 東証)一部に上場する株式の内、流動性が高い(簡単に言うとたくさん売買されているということです)225銘柄を選び出し、その225銘柄の株価の合計を除数で割ったものが日経平均です(計算方法は簡単に書いたものです。厳密にはいくつか調整された上で算出されてます)。
日経平均株価はその計算方法故に、値がさ株(株価が高い銘柄のこと)の影響を受け易いです。例えばファーストリテイリング(ユニクロを展開しています)、ソフトバンク、ファナックの3銘柄が代表的です。この3銘柄だけで日経平均株価の値動きの約20%を左右するようです。
値がさ株が上がるとそれだけ日経平均株価が上がりやすいわけですが、そのために日経平均株価が株式市場全体の動きを反映していないこともあります。例えば、ユニクロなど上位の3銘柄が好調ならば、他の銘柄が冴えなくても日経平均は上昇してしまうということもありえます。
TOPIX
東証株価指数とも呼ばれます。東証一部に上場している全株式を対象にして算出しています。算出方法は簡単に説明すると、算出時点の東証一部銘柄の時価総額(株価×発行済株式総数 現在は浮動株を元に算出)の合計を1968年1月4日時点の東証一部銘柄の時価総額で割ったものに100を掛ける というものです。
TOPIXでは、基本的に時価総額の大きい銘柄ほど値動きを左右していくことになりますが、上位の銘柄でも日経平均におけるファーストリテイリングほど影響を左右することはありません。
TOPIXも日本の株式全てを反映しているわけではありませんが、日経平均と比べるとより広い範囲で日本の株式の値動きを表していると言えます。
日経平均株価とTOPIXについて簡単にまとめてみましたが、この2つの指数を比較してみることで今後の株式市場の動きも見えてくるかもしれません。
日経平均株価とTOPIXの乖離
私が株式投資を始めたのは2005年ころだったと記憶していますが、そのときはTOPIX×10が日経平均とほぼ同じくらいでした。日経平均株価をTOPIXで割ったものをNT倍率というそうですが、長らく私の中ではNT倍率が10というイメージが有りました。
ですが、最近はNT倍率が12を超えています。この比較(赤 日経平均、青 TOPIX)を見ればわかりますが、2009年辺りまではそれほど乖離がなかったもののそれ以後は値動きに結構差が出てきているという印象です。これは主にファーストリテイリングなどの値がさ株の上昇に起因していると思われます。
日経平均株価は16000近くまで行きましたが、TOPIXってせいぜいリーマン・ショック前のあたりまで回復しただけで、まだまだ上がったという私は実感が乏しいです。
ファーストリテイリングもだいぶ上昇してしまいましたので、日経平均株価は今後さらなる上昇はなかなか難しいかもしれませんが、TOPIXについてはまだ上がる余地は十分あると思います(つまりまだまだ全体としては上がる余地を残している株はあると思います)。
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