大発会、大納会のアノマリーでお小遣い稼ぎ?
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日本の証券取引所において、1年のはじめの取引日(通常1月4日)、1年の最後の取引日(通常12月30日) それぞれにおいて行われる催事が大発会、大納会なのですが、1年のはじめの取引日自体を大発会、1年の最後の取引日自体を大納会と呼ぶこともあります。ここでも取引日自体を大発会、大納会と呼びます。
大発会と大納会ですが、前年の大納会での終値と新年の大発会の初値との間には次のような傾向があります。それは
大発会の初値は大納会の終値よりも上がることが多い
ということです。ご祝儀相場なのか1年の始まりは上がって始まることが多いのです。ということは毎年取引最終日に買って、毎年の取引開始日に売れば儲かる?ということになるのでしょうか?実際のデータを元に検証してみます。
過去10年の日経平均データ(2013年12月29日現在)
大納会 大発会
2003 10,676.64 2004 10,787.83 1.04%上昇
2004 11,488.76 2005 11,458.27 0.27%下落
2005 19,111.43 2006 19,294.65 0.95%上昇
2006 17,225.83 2007 17,322.50 0.56%上昇
2007 15,307.78 2008 15,155.73 0.99%下落
2008 8,859.56 2009 8,991.21 1.48%上昇
2009 10,546.44 2010 10,654.79 1.02%上昇
2010 10,228.92 2011 10,398.10 1.65%上昇
2011 8,455.35 2012 8,560.11 1.23%上昇
2012 10,395.18 2013 10,688.11 2.81%上昇
下落したのは2回です。
合計で9.48%のプラス。売買の手数料を売り買い一セット0.3%と仮定すると6.48%のプラス(税金は考慮していません)。10年やって6.48%だと大して儲かっていないようにも見えますが、大納会と大発会の間の日数を考えれば、10年といえども実質投資しているのは2ヶ月ほどです。その2ヶ月ほどで6.48%というのはそうそう悪くない数字のように思えます。過去10年で言えば、大発会は値上がりしやすいということに注目して売買するのは悪い選択肢ではなかったように思います。
ただ、今後もうまくいくかといえばそれは又別のお話です。今回は過去10年までさかのぼって検証してみましたが、過去20年にまで遡ると大発会で上がっている回数が多いことには変わらないのですが、上がり幅が小さく、仮に売買していても手数料負けしていただろうという年も多いのです。過去10年よりも遡るとトータルのリターンもまた違った印象になってしまうはずです。
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