事例４　９ヶ月経っても仕事ができないので解約したい

　業者から電話で以下のような勧誘を受けたことにより契約を申し込むことにした。

●CD-ROMを購入し簡単なテストに合格すれば、月最低10ページ（1ページ3000円）の仕事ができる
●負担はひと月だけで、次の月から収入になります
●もう○○さんに依頼する業務は先方から、いただいてます

　簡単なテストと言っていたにもかかわらず、実際に勉強を始めてみると相当の努力が必要で子供が寝た後、朝方まで毎日がんばり、不安ながらもやっと合格した。 　それにもかかわらず実際依頼してきた業務は「練習業務」だということ。間違ったと思われる個所を考えて再度提出するという形だが、メールのみのやりとりで返信に、まる2日かかる。 　文句を言うと「努力が足りないのではないか？今の段階では複数ページは出せない。」と言う。そして、2ページ終えた段階で、「担当が退職したから。」という理由で返信が滞ってしまった。なんとか解約したい。

　相談後、業者から正式に業務が発注され、相談者は一度は契約を続けることにしたが、その後の業者の対応がひどくやはり解約することを決意。

　業者から渡された書面には、報酬が減額される場合があるにもかかわらずそれを記載していないこと、月々の仕事の量の記載についても間違った記載であることを指摘し、いまだ法律で定められた要件を満たした書面が渡されていないのでクーリングオフを行使することを通知。また、業者の対応が悪かったことも指摘。

　最初は「既払い金放棄で和解」という条件が提示されたが、何度か書面のやりとりを行い、最終的には既払い金１７２，５３０円のうち、１００，０００円が返金されることになった。 　


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