先物取引ってどのような取引なの?
海外先物取引について説明する前に、そもそも先物取引とはどのような取引なのかということについてまずお話しいたします。
先物取引を辞書で引いてみますと、「将来の一定期日(限月)に現品の受け渡しまたは決済を行うことを約束した売買取引」とあります。なんだかよくわかりませんね(笑)
わかりやすくするためにもう少し詳しくお話しします。ニュースや新聞で原油の価格の変動について取り上げられているのを見たことがあると思います。原油というのは毎日のように取引価格が変動しています。今日の価格は分かっても、明日どうなるかはわかりません。何ヶ月も先の価格なんて当然分からないわけですが、先物取引は、将来、原油価格がいくらになっていようが、あらかじめ決めた価格で売買を行えるようにする取引だと考えてください。
先物取引を辞書で引いてみますと、「将来の一定期日(限月)に現品の受け渡しまたは決済を行うことを約束した売買取引」とあります。なんだかよくわかりませんね(笑)
わかりやすくするためにもう少し詳しくお話しします。ニュースや新聞で原油の価格の変動について取り上げられているのを見たことがあると思います。原油というのは毎日のように取引価格が変動しています。今日の価格は分かっても、明日どうなるかはわかりません。何ヶ月も先の価格なんて当然分からないわけですが、先物取引は、将来、原油価格がいくらになっていようが、あらかじめ決めた価格で売買を行えるようにする取引だと考えてください。
先物取引は悪いものなのか?
先物取引という言葉を聞くと、何となくでも怖い、悪い物というイメージを抱く方かもいるかもしれませんが、先物取引というのは本来、怖い・悪いというものではないんです。むしろ、ある商品に携わって業務を行っている者にとっては、その商品の先物取引は事業の安定化に役立つものです。
どういうことかと言いますと、ある工場を例にお話しします。
Aという商品を加工している工場があるとします。この工場では、Aの価格が2万円以上になってしまうと損失が出るようになっています。Aの価格変動は激しく、2万円を超えることもそう珍しいことではありません。時には2万円を大きく超えることもあります。
普通にAの取引をしていると高く買わざるを得ず、損失が出てしまう場合もあります。そんなときに先物取引が利用できると、工場は、将来のある時点でAがどれだけ値上がりしていようとAを2万円より安く取引できるようにしておくことができます。この結果工場は、Aの価格変動により予測もしなかった損害の発生を抑えることが出来ますし、安定した経営を行えます。
ただ、先物取引とはよい面ばかりではありません。先ほどの工場が、将来のある時点でAを1.5万円で取引できるようにしておいたとします。しかし、その将来のある時点でAの価格は1万円でした。この場合、1万円で買える物を1.5万円で買うわけですから、損してしまうわけですね。
どういうことかと言いますと、ある工場を例にお話しします。
Aという商品を加工している工場があるとします。この工場では、Aの価格が2万円以上になってしまうと損失が出るようになっています。Aの価格変動は激しく、2万円を超えることもそう珍しいことではありません。時には2万円を大きく超えることもあります。
普通にAの取引をしていると高く買わざるを得ず、損失が出てしまう場合もあります。そんなときに先物取引が利用できると、工場は、将来のある時点でAがどれだけ値上がりしていようとAを2万円より安く取引できるようにしておくことができます。この結果工場は、Aの価格変動により予測もしなかった損害の発生を抑えることが出来ますし、安定した経営を行えます。
ただ、先物取引とはよい面ばかりではありません。先ほどの工場が、将来のある時点でAを1.5万円で取引できるようにしておいたとします。しかし、その将来のある時点でAの価格は1万円でした。この場合、1万円で買える物を1.5万円で買うわけですから、損してしまうわけですね。
投機(ギャンブル)としての先物取引
先ほどは、工場のお話をしましたが、現実には、ある商品に携わっているわけでもないのに先物取引を利用する人がいます。
工場の話の最後で、工場が損をする場合を話をしましたが、逆に先物取引で決めた価格よりも商品の値段が上がっていると得することになります。
将来の価格をうまく当てることで利益を出すことが出来ることに目を付け、利益を得ることだけを目的に先物取引を行う人が出てきます(先物取引は約束期日前に決済してしまうことで、現物の引き渡しを受けることなく、損益を証拠金と通算し、取引を完結できます)。
さらに、先物取引というのは、自分が持っている金額以上の取引ができるようになっています(例えば、100万円しか持っていなくても、300万円分の取引が出来たりする)。儲かるときはものすごく儲かるようになっているんです。
しかし、うまくいったときものすごく儲かるというのは、裏を返せば、損するときはすさまじい損失を被る可能性も持っているということです。
投機的な先物取引により、多額の損失を被る人がいることが、先物取引というと、怖いとか悪いというイメージが出てくる一因になっているのではないかと思います。
工場の話の最後で、工場が損をする場合を話をしましたが、逆に先物取引で決めた価格よりも商品の値段が上がっていると得することになります。
将来の価格をうまく当てることで利益を出すことが出来ることに目を付け、利益を得ることだけを目的に先物取引を行う人が出てきます(先物取引は約束期日前に決済してしまうことで、現物の引き渡しを受けることなく、損益を証拠金と通算し、取引を完結できます)。
さらに、先物取引というのは、自分が持っている金額以上の取引ができるようになっています(例えば、100万円しか持っていなくても、300万円分の取引が出来たりする)。儲かるときはものすごく儲かるようになっているんです。
しかし、うまくいったときものすごく儲かるというのは、裏を返せば、損するときはすさまじい損失を被る可能性も持っているということです。
投機的な先物取引により、多額の損失を被る人がいることが、先物取引というと、怖いとか悪いというイメージが出てくる一因になっているのではないかと思います。
海外先物取引とは?
これまで先物取引について説明してきました。いよいよ海外先物取引について説明しますが、先物取引について分かってしまえば、海外先物取引についてはもう簡単です。
海外の取引市場において行われるのが海外先物取引です(ただし、海外商品市場における先物取引の受託等に関する法律において規制の対象となっているのは以下に挙げるものだけです)。ちなみに日本の市場(東京工業品取引所や東京穀物商品取引所など)でも先物取引は行われていますよ。
シドニー 羊毛
香港 大豆、砂糖、金
クアラルンプール 天然ゴム
パリ コーヒー豆、砂糖
ロンドン 小麦、ばれいしょ、コーヒー豆、カカオ豆、砂糖、原油、石油製品、銅、アルミニウム
サンパウロ コーヒー豆
ニューヨーク コーヒー豆、カカオ豆、砂糖、綿花、原油、石油製品、金、銀、白金、パラジウム、銅
シカゴ 小麦、とうもろこし、大豆、牛、豚、大豆油かす、大豆油、銀、白金
ウィニペッグ なたね、あまに
海外先物取引を取り次ぐのが海外先物取引業者です。日本市場での先物取引を取り次ぐには、許可が必要となっていますが、平成21年6月現在、海外先物取引を取り次ぐ際、許可などは必要ありません。
このため国内の先物取引を扱う業者と比べて、海外先物取引業者の信用性は低いと言えるのではないかと思います。許可も必要ありませんし、多くの違法業者が潜んでいるのではないでしょうか。
→先物取引は儲かるの?