ひふみ投信

ひふみ投信

 ひふみ投信は、レオスキャピタルワークスが直接販売するファンド。資産形成応援団という信託報酬のキャッシュバックのような制度を採用しているのが特徴。2008年9月9日から募集が始まり、10月1日に設定。




 ひふみ投信のメイン投資対象は国内外の株式(どこにどれだけ投資するかは蓋を開けてみないとわかりませんが)。国内外の株式に投資することならアクティブファンドにしては、信託報酬は安い方かも。さらに資産形成応援団の恩恵を受けることが出来れば、さらに魅力が増す。

 ちなみに資産形成応援団とは、5年以上保有しているひふみ投信の受益権については信託報酬の0.2%、10年以上保有している受益権については信託報酬の0.4%を還元するというもの。還元はひふみ投信を買い付けることで行うとのことです。応援金は雑所得。自分は自営業なので資産形成応援団の魅力がこの時点で減りました。

 資産形成応援団は、長期で保有する人が恩恵を受けられるおもしろいシステムだと思います。このファンドを買った人は長く持ちたくなりそうですね。

 「とりあえず1万円だけ買って10年目から本気で買うぜ!」と思った人もいるかもしれませんが、それは甘いです。そういうことをしても10年目以降に買った分に対していきなりキャッシュバックされることはありません。


 ちなみにレオスキャピタルワークスが、投資助言を行っているレオス日本成長株ファンド(愛称 鞍馬天狗)というファンドがあるのですが、平成20年10月までの成績を見る限り、あまりパッとしません。

ひふみ投信のデータ

データは平成20年10月時点のものです。

●信託期間 無期限

●決算 年1回 毎年9月30日

●信託報酬 年率1.029%

●売買手数料 なし

●信託財産留保額 なし

●1万円からの購入が可能。積み立ても可。

ひふみ投信の運用成績について

 平成21年8月現在、設定以来の成績がTOPIXや日経平均を大きく上回っているひふみ投信。グランなんか見るとすごく運用上手なファンドのようにも思えますが、これは、運用開始時期がたまたま良かっただけ にすぎないと考えます。

 ひふみ投信が設定された頃、市場は、これから先どうなるか分からず恐怖に包まれていたため株価が恐ろしいほどに下落していきました。しかし、設定されたばかりのファンドなら、現金の割合が高いため、下落のダメージを抑えることが出来ます(株価がどれだけ下がろうと現金のままなら減らないしね)。

 そして、このときのアドバンテージがあるため、一見すると運用上手なファンドに見えてしまうのです。設定以来の成績だけ見るのではなく、株価の回復局面では、TOPIXや日経平均と比べてどのような値動きをしているのか見てみて下さい。