さわかみファンド
さわかみファンドは、澤上 篤人氏が率いるさわかみ投信が運用するファンド。当初、ファンドマネージャーは澤上 篤人氏だったが、現在は息子の澤上 龍氏がファンドマネージャー。それでも、さわかみファンドというと澤上 篤人氏の印象が強い。
ところで、澤上 龍氏がファンドマネージャーになってから運用成績がパッとしなくなってきたような気がするのは私だけでしょうか?
現在は、ほとんどが日本株に投資され、残りは短期金融資産に投資しているが、実は投資対象に制限は無く、株だけでなく債券に投資することや日本だけでなく外国の資産に投資することもありえる。日本株メインなのは日本株が有望だからであるようだ。
純資産額が増えてきたせいなのか、最近はTOPIXとどっこいどっこいの運用成績になってしまっている。私も積み立て購入していたが、現在の状況を見るとさわかみファンドの積み立て購入を行えるメリットを見出せず、平成19年で積み立てはやめています。
そのうちさわかみは全部売ってしまおうかと思っています。でも、このファンド、積立てやめるにしても、解約するにしてもネット上で完結できないのでネット証券での売買になれた者からすると手間がかかる存在です。
売る際も買い取り請求がないし、そろそろ取引をしやすくすることを考えてくれてもいい時期だと思うんだが。それをしないなら信託報酬安くしてほしいよ。
さわかみファンドは、さわかみ投信による直接販売の他はウツミ屋証券でのみ販売されている。派手に広告を打つわけでもなく、マネー誌の特集で名前が出てきたことや口コミ(ネット上のもの含む)により、純資産額を増やし、その額は、平成20年2月現在2000億円をこえている。
ファンド購入者は、さわかみファンドがかかげる長期投資に強い共感を持っている人が多いようで、株式市場の値下がり時にこそ、資金が集まってくる模様。値下がり時は安く買えるので、長期で投資するものにとってはピンチではなく、チャンスなのです。
おらが町ファンドやありがとうファンドなどさわかみファンドを組み入れるファンドオブファンズが増殖中です。さわかみうまくやったな。
おらが町ファンドでも澤上ファンドを組み入れない物も存在します。
関連記事 かいたくファンド さわかみファンドを組み入れないことに
さわかみファンドのデータ
データは平成20年2月末時点のものです。
●信託期間 無期限
●決算 年1回 ちなみに今まで分配金を出したことは無い
●信託報酬 年率1.05%
●売買手数料 なし
●信託財産留保額 1万口あたり基準価額の1.5% 信託財産留保額控除前で計算した解約代金が50万円以下となる場合にはかからない。他のファンドと比べると信託財産留保額の率が高い。このことからも短期投資お断りの姿勢が見て取れる。
●1万円からの購入が可能。
●主な組み入れ銘柄
トヨタ自動車
ホンダ
信越化学工業
デンソー
住友金属工業
松下電器産業
キヤノン
ものづくり企業が上位に並ぶ。銀行など投資していない業種も存在するが300を超える銘柄に分散投資しているので、指数と似たような成績になるのもやむをえないか。
●信託期間 無期限
●決算 年1回 ちなみに今まで分配金を出したことは無い
●信託報酬 年率1.05%
●売買手数料 なし
●信託財産留保額 1万口あたり基準価額の1.5% 信託財産留保額控除前で計算した解約代金が50万円以下となる場合にはかからない。他のファンドと比べると信託財産留保額の率が高い。このことからも短期投資お断りの姿勢が見て取れる。
●1万円からの購入が可能。
●主な組み入れ銘柄
トヨタ自動車
ホンダ
信越化学工業
デンソー
住友金属工業
松下電器産業
キヤノン
ものづくり企業が上位に並ぶ。銀行など投資していない業種も存在するが300を超える銘柄に分散投資しているので、指数と似たような成績になるのもやむをえないか。
澤上篤人から澤上龍へ ファンドマネージャーの世襲
最初の方にも書きましたが、さわかみのファンドマネージャーは、澤上 篤人氏から息子の澤上龍氏に変わりました。
父親からすると息子に跡を継がせたい気持ちがあるのだと思います。でも、それはファンド購入者にとってみれば、関係がない話です。
世襲だろうが、元高卒フリーターだろうが結果さえ出してくれれば良いのですが、結果がイマイチなのでどうもファンドマネージャーが世襲されたことが気になる今日この頃です。
父親からすると息子に跡を継がせたい気持ちがあるのだと思います。でも、それはファンド購入者にとってみれば、関係がない話です。
世襲だろうが、元高卒フリーターだろうが結果さえ出してくれれば良いのですが、結果がイマイチなのでどうもファンドマネージャーが世襲されたことが気になる今日この頃です。
応援したい企業を買う という姿勢について
澤上篤人氏が雑誌などで応援したい企業を買うというようなことを言っています。しばらく前まではその姿勢について賛成だったのですが、最近投資という面から見るとそれってどうなんだろう? と思うようになりました。
さわかみファンドは、トヨタやホンダなど日本を代表する製造業を組み入れています。ものづくりの国日本を代表する企業を応援したい気持ちは私にもありますが、応援するなら投資しなくても、よい商品が出たら、それを買ったり、皆に良さを伝えることで応援する方がいいんじゃないかと思う今日のこの頃。
企業は、よりよい将来のため、日々、研究を積み重ねる。しかし、それには多くのお金がかかる。新たな技術を生み出したところで、大きな利益を生み出せるのは他の企業が追いつくまでの間だけ。そして、他の企業に追いつかれるまでの時間は以前よりも縮まっているのではないか。
技術の進歩の恩恵を受けるのは、投資家ではなく、商品やサービスの利用者ではないだろうか? そう考えると、競争が激しい分野の企業をたくさん買っているさわかみファンドの未来が良いようには思えないのだ。
さわかみファンドは、トヨタやホンダなど日本を代表する製造業を組み入れています。ものづくりの国日本を代表する企業を応援したい気持ちは私にもありますが、応援するなら投資しなくても、よい商品が出たら、それを買ったり、皆に良さを伝えることで応援する方がいいんじゃないかと思う今日のこの頃。
企業は、よりよい将来のため、日々、研究を積み重ねる。しかし、それには多くのお金がかかる。新たな技術を生み出したところで、大きな利益を生み出せるのは他の企業が追いつくまでの間だけ。そして、他の企業に追いつかれるまでの時間は以前よりも縮まっているのではないか。
技術の進歩の恩恵を受けるのは、投資家ではなく、商品やサービスの利用者ではないだろうか? そう考えると、競争が激しい分野の企業をたくさん買っているさわかみファンドの未来が良いようには思えないのだ。