ブームに乗らず、逆を行く

流行ものへの投資について考えてみる

 平成20年5月末にこれを書いています。

 最近、物価が上がり、コモディティ関連に投資するファンドが注目されています。実際にこれらのファンドのパフォーマンスは今年に入り、なかなか良いです。新しいファンドも設定されています。

 このように注目されると、コモディティファンドに興味を持ってしまうわけですが、このような流行に乗るのは、どうかなーと思っている次第です。

新興国への投資における自分の体験

 コモディティではないんですが、私は2006年頃、BRICsをはじめとする新興国への投資が流行っていた頃、その流れに乗ろうと、自分の資産のうち、結構な割合を新興国への投資に振り分けました。そして、2006年の間に、かなりのリターンになったことは事実です。調子に乗ってました(笑)

 2007年、私はさらにリターンを増やそうと、新興国への投資を増やしました。ベトナムやトルコあたりが注目されていたんで、それらへの投資も行いました。そして、どうなったかと言うと、2007年に行った投資分については損失が出ています。

 2006年に行った投資分のリターンがありましたし、2007年に投資を行った分は2006年分の数分の一でしたから、全体から見れば、大きな損が出たわけではありません。

 でも、「もし2006年と2007年に行った投資額が逆だったら?」「2007年からブームに乗ろうとしていたら?」と考えると少し怖くなってくるんですよ。自分は運が良かっただけなんだろうなと思います。

夏に冬物を買い、冬に夏物を買う

 新興国投資の経験があり、最近は流行ものへの投資については冷めてきています。多少は投資しても、それはほんのお遊びレベルであります。

 そういった流行について行くよりは、先行きに対し、多くの人が期待しておらず、安く買えるものにこそ投資して、皆が注目しだしたら売り時を考えるという戦略をとる方がいいのかなーと思っています。 

 インフレに関すること、最近、いろいろなところで目にするのですが、デフレの時こそ、インフレへの対策を考えておくべきなのかもしれませんね。