どのバランスファンドが一番低コストなのか検証してみる

 

キングオブ低コストバランスファンドはどれだ?

 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、SBI資産設計ファンド、ジョインベスト・グローバル・バランス・ファンド、楽天資産形成ファンド と近年、低コストなノーロードバランスファンドが登場してきています。

 どれも信託報酬が抑えられていますが、その中でも一番低コストなファンドはどれなのか検討してみます。

比較方法について

 どのファンドも、株や債券への投資割合が違いますので、信託報酬額だけで判断するのはフェアでないと思いますので、以下のようにして比較してみます。
 
1,各ファンドの投資比率にあわせて、STAMシリーズの各ファンドを購入した場合、どのくらいの信託報酬になるのか計算する。なお、外国株については、各国への投資比率にかかわらず、外国株インデックスファンドに統一。

2,各ファンドの信託報酬が1で出した数値(参考数値)と何%差があるかかによって、どのファンドのコストが低いのか決める。数字が少ないほど低コスト。

それでは検証開始

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

投資割合 STAM利用時の信託報酬
国債 9.2% 0.0425%
日本株 4.6% 0.0222%
外国債券 41.1% 0.2761%
外国株 44.1% 0.3426%

信託報酬0.77%に対し、参考数値は0.683%

+12.7%


SBI資産設計ファンド

投資割合 STAM利用時の信託報酬
国債 20% 0.092%
日本株 20% 0.0966%
外国債券 20% 0.1344%
外国株 20% 0.1554%
J-REIT 10% 0.0672%
海外REIT 10% 0.0861%

信託報酬0.714%に対し、参考数値は0.631%

+13.1%


ジョインベスト・グローバル・バランス・ファンド

投資割合 STAM利用時の信託報酬
日本株 33.3% 0.1608%
外国債券 33.3% 0.2237%
外国株 33.3% 0.2587%

信託報酬0.63%に対し、参考数値は0.643%

−2.1%


楽天資産形成ファンド

投資割合 STAM利用時の信託報酬
国債 26% 0.1201%
日本株 42% 0.2028%
外国債券 10% 0.0672%
外国株 19% 0.1476%

信託報酬0.525%に対し、参考数値は0.537%

−2.3%

まとめ

 ジョインと楽天は、自分でSTAMシリーズを買うよりも信託報酬を抑えられていることがわかりました。

 若干、楽天が低コストですが、アクティブファンドのため信託報酬以外のコストがややかかるかもしれませんし、ジョインは、純資産総額が増えることで全体の信託報酬率が下がりますので、現段階では甲乙つけ難し。しばらく様子を見たいと思います。

 とりあえず、現段階では、ジョインと楽天が2強と考えます。 

追記
 信託報酬以外のコストがどれくらいかかるか考慮した結果、ジョインが一番低コストではないかと思います。

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