モンゴル・レアメタル・ファンドってどうよ

 

先んずれば人を制す?
モンゴル・レアメタル・ファンド

 モンゴルと言えば、私は朝青龍や白鳳ら力士がまず思い浮かぶのですが、モンゴルってアジアでも有数の資源大国らしいです。

 でも、あまり開発は進んでいない。そんなモンゴルの資源にかけてみようというファンド(匿名組合)が存在するようです。それが、モンゴル・レアメタル・ファンド。

 最近、このファンドの広告もちらちらと目にするようになりましたので、ちょっと調べてみました。 

モンゴル・レアメタル・ファンドというより、むしろ・・・

 モンゴル・レアメタル・ファンドは、モンゴルの鉱業権に投資します。その後、鉱業権の対象区域を調査し、資源の種類や埋蔵量を算定後、その鉱業権の価値が決まるそうです。

 鉱業権の価値が上がれば、投資家は得し、下がれば損します。

 リスクも高そうですが、うまくあたれば先行者利益により得られるリターンは大きそうです。

 モンゴル・レアメタル・ファンドを紹介している人の文章を読んでいると、鉱業権のことばかりに目にいっている人多いんですが、私が気になったのが、モンゴルレアメタルファンドのページにある

投資運用業者の報酬、営業者の運営資金等を控除した額の財産の2分の1以上を日本国内の銀行の外貨建て預金で運用します

 という一文です。

 半分以上が外貨預金。これでは、モンゴル・レアメタル・ファンドというより、むしろ外貨預金ファンド(笑)

 外貨預金なら、ファンド側に高いコストを支払わずに自分でやれますから、別にファンド側でリスクヘッジしてもらわなくてもいいんですけどね。モンゴル・レアメタル・ファンドは鉱業権への投資に専念し、投資家は、額を抑えて、ファンドに投資すれば良いだけの話だと思うんですが・・・

 モンゴルの鉱業権への投資にロマンは感じられますが、半分以上が外貨預金になってしまうのでは、ロマンも減ろうというものです。