投資と投機の違い

 

投資と投機の違い

 投資と投機はどうちがうんだろうか?投資を始めるとどこかでこの疑問にぶつかるのではないでしょうか。私自身明確な答えを持っているわけではないので整理するために書いていきたいと思います。

 投資と投機の違いについて、投資は長期、投機は短期 投資はインカムゲイン狙い、投機はキャピタルゲイン狙い 投資はプラスサム、投機はゼロサム(あるいはマイナスサム) といったようにいろいろな意見がありますが、私が尊敬しているベンジャミングレアムの書いた『賢明なる投資家』(パンローリング社)では投資(家)と投機(家)について以下のように定義しています。

 投資とは、詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、かつ適正な収益を得るような行動を指す。そしてこの条件を満たさない売買を、投機的行動であるという。

 この定義に従うのであれば、私が投資と思ってやってきたことはだいたい投機ということになりそうです(笑)ですが、投資は長期、投機は短期 などといった最初の意見と比べると、グレアムの考えは何というか心にしっくりくるものがあります。

 おそらく私を含め大多数の人にとって、投資と投機の違いについて考えるときグレアムの考えは非常に役に立つものと考えます。ふとしたときに思い出すと、自分の投資行動(とは言えないかもしれないが)について反省を促してくれるのではないでしょうか。