投資信託で長期投資を行っても儲からないのか?

長期投資は報われるのか?

 週間東洋経済7/5号は、投資信託に関する特集でした。

 特集の中に、「投信の常識 11のウソ?」というコーナーがあり、その中で「投資の鉄則、長期投資は儲からない?」という疑問が載っておりました。

 投資は長期で考えることが大切なんてことを目にした人は多いはずですが、果たして長期投資は報われるのでしょうか?


 記事には「現実には長期投資が機能していないことは、日経平均を見ればすぐにわかる」とあります。確かに日経平均はバブル期に3万8千円台まで上昇したのに現在(平成20年7月)はその半分以下であります。

 この事実を見てしまうと、長期投資をしても、駄目なんじゃないかと思ってしまいます。実際、私もインデックスファンドを通じて、日本株に投資していますが、日本株全体で見ると、長期で運用してもあんまり期待できないと思っています。過度に悲観もしていませんが。


 しかし、日本株だけ見て、長期投資が駄目だと考えてしまうのは早計でしょう。世界全体で見れば、株価は上昇傾向にあります。たとえば、日経平均はバブルの絶頂期から半分以下に落ち込んでいますが、アメリカのダウ指数は4倍以上になっています。


 一国に集中して投資した場合、長期投資といえど、報われなくなる可能性が高くなるかもしれませんが、世界全体に投資することで、世界経済の成長に乗れば、長期投資はうまくいくと考えております。

 ちなみに、今は、一般人でも世界各国への分散投資が十分可能になっております。日本株だけで運用を考える必要はありません。