野村世界6資産分散投信(安定コース、分配コース、成長コース)

野村世界6資産分散投信

 野村世界6資産分散投信は、郵便局(ゆうちょ銀行)にて販売されているバランス型のファンド。野村世界6資産分散投信には、安定・分配・成長の3つのタイプが存在し、それぞれ組み入れている資産の割合や分配方針が異なっています。

 2ヶ月に1回決算があり、公的年金が支払われない月に分配金が支払われるようになっています。分配金を年金のない月の補助にしたいと考えている人に人気がありそうですね。郵便局の人も勧めやすいんじゃないでしょうか。

野村世界6資産分散投信 安定コース

 野村世界6資産分散投信安定コースは、国内債券の組み入れ比率が高く、変動が他の2タイプと比べて、抑えられるはずです。そのかわりリターンも他の2つよりは期待できなくなるでしょうが・・・

安定コースの資産組入割合
株式
国内5%
海外15%

債券
国内60%
海外10%

REIT
国内5%
海外5%

 信託報酬は、年率0.651% 日本国債は、郵便局でも買える個人向け国債で十分と考えるなら、この信託報酬はちょっと割高なように思える。個人的には3つのタイプの中で、一番魅力が感じられない。

野村世界6資産分散投信 分配コース

 野村世界6資産分散投信 分配コースは、、全体に占める債券の割合は、安定コースと同じだが、より利回りが高い外国債券の占める割合が大きい。3コースの中でダントツに純資産総額が大きい。「分配」という言葉が皆をひきつけるのか?

 モーニングスターファンドオブザイヤー2007 国内ハイブリッド型・国際ハイブリッド型部門において、最優秀ファンド賞を受賞。

分配コースの資産組入割合
株式
国内5%
海外15%

債券
国内20%
海外50%

REIT
国内5%
海外5%

 信託報酬は、年率0.7245% 登場した頃は、バランスファンドの中ではコストが抑えられていて優秀な方だったなーと思う。今は、セゾン・バンガード・グローバル・バランス・ファンドジョインベスト・グローバル・バランス・ファンドSBI資産設計オープンといった優秀なバランスファンドが出てきたので、かつてほど魅力的には見えない。それでも、郵便局のファンドでどれか一つ選べといわれたら、有力候補の一つ。
 
 他のコースと同様、2ヶ月に1回決算があり、分配金が支払われるのだが、他のコースと違い、利子配当利益からだけでなく値上がり益からも分配されてしまう。長期運用という点から見るとマイナスなのだけど、「分配」コースだから仕方ないか。

野村世界6資産分散投信 成長コース

 野村世界6資産分散投信 成長コースは、内外の株式中心に積極的な運用を行うタイプ。他のコースより高いリターンが期待できそうだが、変動も激しくなりそうだ。


成長コースの資産組入割合
株式
国内35%
海外35%

債券
国内10%
海外10%

REIT
国内5%
海外5%

 信託報酬は、年率0.798% 分配コースと同様 登場した頃は、バランスファンドの中ではコストが抑えられていて優秀な方だったなーと思う。今はかつてほど好印象は持っていないが、分配コースと同じく、郵便局のファンドでどれか一つ選べといわれたら、有力候補の一つ。
 
 成長コースにも、他のコースと同様、2ヶ月に1回決算があり、分配金が支払われる。成長コースと名づけるのであれば、分配金はいらなかったのではないかと思う。長期投資に分配金は邪魔でしょう。