コモディティ投信やETFに投資しない理由

コモディティへの投資は気が進まない

 このサイトへは、コモディティへの投資に興味を持っている方がよく訪れるようです。

 昨今の物価高やコモディティ投信の好調さからコモディティへの投資に興味を持つ人が増えてもおかしくないですね。

 今では、iシェアーズ S&P GSCI コモディティーインデックス(GSG)リクソーETF コモディティCRB(ロイター/ジェフリーズCRB)といった低コストのコモディティETFも日本から買うことができ、コモディティへの投資環境は数年前よりだいぶ良いです。

 そんな中にあって、私はコモディティ投信やETFの購入には前向きではありません。なぜかと言いますと・・・

コモディティは金の卵を産む鶏にはなれない

 コモディティと株や債券の違い それは、株(企業)なら活動することで利益が生まれ、債券なら利息が生まれる。

 コモディティの場合は、値上がりすることはあるけれど、コモディティ単体では金の卵を産むことはできない。このことがコモディティ単体への投資をためらわせる理由の一つ。

 コモディティに投資するならコモディティの値上がりにより恩恵を受ける企業や投資したほうがよりよい成果を得ることができると思う。彼らはコモディティの値上がりにより得た利益を使い、さらなら利益を生み出してくれるから。

 だから、コモディティファンドを買うくらいなら、資源株ファンドでも買っておく方がよいと思うのだ。

今更コモディティ投資は遅いんじゃない?

 今からコモディティファンドやETFを買って、インフレに備えたって遅いんじゃないかと思うんですよ。みんなが注目してからじゃなく、みんなが注目する前から買っとかないとね。

 現状では、コモディティファンドをいつ買うかより、いつ売るかを考える時期ではないかと思っています。

 私の場合ですと、コモディティの上昇の恩恵を受ける株式や通貨をいくらか保有しているんですが、これ以上の追加投資より、どのように売っていこうかと考えています。

 そして、コモディティへの投資熱が冷めたらまた少しずつ買っていけばいいんじゃないかと思っているわけです。