絵画・版画(シルクスクリーンなど)の販売手口
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これまで受けてきた相談などを元に、悪徳業者の手口をまとめてみました。気をつけましょう。 1、悪徳業者はこうやってアナタに近づいてくる ●街で絵葉書などを配る お姉さんが「絵をみていきませんか?」などと言いながら、絵葉書(ポストカード)、無料入場券、粗品との引換券などを配り、消費者と接触してきます。 絵を売ることはこの時点で告げない事が多いです(ただし、絵葉書や入場券には小さく「販売展示会」といった記載があることが多いです)。私が秋葉原で、絵葉書を渡されそうになったときに「絵を売ったりするんでしょ?」と聞いたら、「売ったりしませんよ。見るだけです」と言いました。 田舎から東京や大阪といった都会に遊びに行ったときに被害にあう人も多いです。 ●電話をかけてくる 見知らぬ異性から電話がかかってきて、少し話して打ち解けた後に、一度会おうという話になり、会ってみると、お店に連れていかれたというケースもあります。 2、悪徳業者がよく使う販売テクニック 消費者がお店(展示会)に来たら、以下のようなテクニックを使い、契約させます。この段階まで来てしまったら、気弱な人が契約せずに帰るのは難しいと思います。 ●ホメ殺し 展示してある絵の中から1点選ばせた後に「この絵を選ぶなんてセンスがありますね」などと言ったりします。 ●価値があるように思わせる 「この絵の作家は人気があり、非常に価値があります」、「将来的には価格以上の価値がでます」などと言って、商品に価値があるように思わせる。 このような業者の売る絵が、将来価値が出てくることはまずないと思います。 ●値下げ 消費者が断ると、販売員が上司のところに行き、返ってくると「20万円値引きしてもらえることになりました」などと言って、これだけ値段が下がったのだから買ってもいいかと思わせる。 最初の値段がボッタクリ価格で、値下げしても全然お得ではないことも多い。 ●断っても帰さない 消費者がいろいろな理由で断ってきても、反論してきて、契約するまで返さないという例がよく見られます。 例、 「お金が無いので買えない」と言う消費者に対し、「月々1〜2万円でローンを組めるので手軽ですよ。これなら払えるでしょう」、「絵のある生活をする人は心が豊か、ここで買わないということは、アナタの心が貧しいということです」 「購入したくなったら買いに来る」と言う消費者に対し、「絵との出会いは運命で、今、買わないと損です」 ●長時間の勧誘で判断力を奪う 最初は断っていた消費者も勧誘が2時間、3時間と長引くにつれ、精神的に疲れてきてしまい、根負けして契約してしまうという例がよく見られます。 一度契約した消費者に対し、2度、3度と呼び出し、絵を販売する例も見られます。気をつけましょう。 |