学習教材の販売手口
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これまで受けてきた相談などを元に、悪徳業者の手口をまとめてみました。 複数教科数年分をまとめて売って来ます(分割販売はまずやっていない)。100万円をこえるときもあるので、購入したいと思った場合でも、後で後悔しないのかよく考えましょう。 子供は勧誘時はやる気になっていても、届いたすごい量の教材を見て、やる気をなくす事があります。しかも、困ったことに教材はクーリングオフ期間を過ぎてから送られてくることもあるのです。注意しましょう。 1、悪徳業者はこうやってアナタに近づいてくる ●業者から電話をかけてくる 住民基本台帳などから入手した情報を元に、電話をかけてきます。 「ただいま、お子さんの学力を無料で診断させていただく学力判定テストを行っているのですがいかがですか?」、「最近の入試の状況を説明させていただいているのですが、お伺いしてもよろしいでしょうか?」といった要件で電話をかけ、アポを取ってきます。 高額な教材を販売することをこの時点で告げないのが悪質業者の常套手段です。 ●家庭教師の広告で問い合わさせる 家庭教師の広告を見て、問合せてきた消費者宅に、教材の販売目的を告げずに、説明にやってくるケースがあります。 家庭教師を頼むという話になったときに、家庭教師の指導を受けるために必要などといって、教材を販売するのです。 ●学校の関連業者を装い、やってくる 「小学校から学校で使う教材をもってきました」などと、学校と関係があるかのように装い、やってくることもあります。 2、悪徳業者がよく使う販売テクニック 以下のようなテクニックを使い、契約させます。 ●ほめておいて、不安をあおる 例えば、小学校から中学校に上がったばかりの子供が、学力判定テストを受けた場合は、まず、テストの成績がよいことを褒めておき、それから、「でも、中学では勉強が難しくなっていきますし・・・」などと不安をあおる。 ●まず、子供をやる気にさせ、母親に契約を申込ませる 子供をやる気にさせ、「○○クン頑張れるよね? お母さん、○○クンもやる気になっています。○○クンのためにどうですか?」などと言ってくる。 子供がやる気になっていると、母親もなかなか断りにくい。なお、父親が絡むと、断られる可能性が高まるためか、母親だけのときを狙ってくる業者がいる。 契約後は、「ご主人には内緒にして、後でびっくりさせてあげましょう」などと父親には言わないよう口止めする。 ●断っても帰らない 消費者がいろいろな理由で断ってきても、反論してきて、契約するまで帰らなかったり、「帰ってください」と言っても帰らない業者もいます。 例、 「うちの子は勉強しないので、必要ありません」と言う消費者に対し、「そうですよね。私もあまり勉強しませんでしたし、お母さんもあまり勉強しなかったですよね。でも、昔と違って最近はドンドン勉強が難しくなっているんですよ。」 「教材を買うお金はありません」、「塾に行っていますから」などと言う消費者に対し、「例えば、塾に3年間通った場合、総額で○万円掛かるんですよ。総額ではそんなに変わらないんですよ。」 ↑塾などにかかるお金と教材代金を「総額」という同じ土俵で比較しています。でも、勉強を教えてくれる塾と家で一人で勉強しなくてはいけない教材とでは、費用だけで比較できるものじゃないと思うんですけどね・・・ 「今日は申し込みません」と言う消費者に対し、「この地区での、教材購入希望者の受付は今日までなんですよ。せっかくの機会ですから○○クンのためにどうですか?」 ●長時間の勧誘で判断力を奪う 最初は断っていた消費者も勧誘が2時間、3時間と長引くにつれ、精神的に疲れてきてしまい、根負けして契約してしまうという例がよく見られます。 |