年金の損得勘定で忘れがちなこと

年金の損得勘定で忘れがちなこと

 最近、時間があるときに年金のことについて色々と考えたりします。

 私も含めて、たいていの人が気になるのは、年金を払って得なのか?元が取れるのか? といったことだと思います。

 私の場合ですが、保険料を100万円払って、年金として100万円以上もらえれば、元は取れた と考えます。皆さんはいかがでしょうか?たぶん、同じような考えではありませんか?



 でも、実際は必ずしも元を取れたとは言えません。こういった損得勘定をするときに忘れがちなことがあるんです。

 それは、

現在の100万円の価値=未来の100万円の価値 ではない

 ということです。

 世の中には利子というものがあります。100万円を年利1%の定期預金に入れると、税金を考えないと1年後100万円は101万円となっています。つまり、この場合、現在の100万円の価値=1年後の101万円の価値。ですから、1年後の100万円は、額面上は同じだけど、現在の100万円より価値が劣るということになります。

 よって、年金の損得勘定をする場合、将来の給付額の価値が、現在だとどのくらいの価値になるのか? ということまで考えないと本当に得なのか損なのかわかりません。

 ですから、どこかで年金を払うことが得なのか損なのか という話を見聞きした場合は、利子のことまで考慮されているかちょっと気にしてみた方が良いかもしれません。


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